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はじめに

こるとんと申します。

この度高難易度コンテンツにおけるヒーラーについての記事を書かせていただくこととなりました。

筆者は現在レイドチーム Lucrezia に所属しています。レイド歴は、以下の通りです。

煉獄のみ踊り子で、他は全て学者です。


辺獄 野良初週

竜詩 4週

煉獄 3週

オメガ 3週

天獄 70時間くらい

六根山 W2nd

アロアロ島 W1st

LH W3rd

エデン W2nd

CR W1st


・筆者が漆黒以前のFF14に詳しくない

・賢者が実装され、今の PH2/BH2 の組み分けになったのが、パッチ 6.0 以降である

以上の理由により、本記事では主にパッチ 6.0 以降の内容について記述します。



記事の内容について

本記事は、「1~2週目の零式」や「緩和前絶」の攻略段階を想定しています。TA 等は対象外です。

「ブラインド攻略」と「トレース攻略」については、何れの要素も含みます。

基本的には「各ジョブの強み/弱み」や「ジョブ選択の基準について」の記載がメインとなります。

その為、「ヒーリングリリー/ブラッドリリーの仕組み」のような基礎的なジョブ知識については解説しません。

記事内では
各ジョブの特徴的な長所と短所をいくつか取り上げて紹介します。

短所は「ライバルとなるジョブの長所の裏返し」になる要素については、基本的に記載しません。









   FF14の用語、仕様について

  「Dot」と「Hot」って何?

「Damage over Time」「Heal over Time」の略称であり、それぞれ「継続秒間ダメージ」「継続秒間ヒール」の意。
FF14のDoTとHoTは3秒毎に効果が発生するため、「3秒毎に入るダメージ/ヒール」という意味。
また、どちらも「効果付与時の火力上昇効果/軽減効果」が、それぞれ完走するまで適用される。
つまり、ナイトのファイト・オア・フライト(FoF)を使った状態でサークル・オブ・ドゥームのDoTを入れると、サークル・オブ・ドゥームのDoT中にFoFの効果が切れたとしてもDoTにはFoFの効果が適用され続ける。

  「%軽減」と「バリア」ってどう違うの?

バリア

 付与されているバリアの数値分、HPではなくバリアが消費される。直感的には「バリアの数値分HPが疑似的に増える」というのが考えやすい。

 そのため、DoTに対してはあまり有効でない場面が多い(後述)。また、絶アルテマのイフリートフェーズ開幕にある技のように、バリアによってダメージが入らないことによりノックバックが無効になるなどの恩恵もある。

 上記理由により攻略でパーティーが壊滅しかけた際、優先的に生かしたほうがいいのはBHである場合が多い。(PHは減ったHPを戻す役職であり、こちらはある程度タンク単体で解決する場合が多い。立て直し以降のダメージを受けきれないと再度パーティーが壊滅してしまうため。)同様の理由でPHBH共に生きている場合、ヒラLBを打つ優先度が高いのでPH。

%軽減

効果量分のダメージが割合で軽減される。複数の%軽減が入っている場合、効果は乗算される。

 例えば、20%軽減+ 40%軽減の技を使用した場合、52%の軽減となる。

  バースト・シナジーとは

FF14では特定のジョブが様々な「シナジー技」を持つ。例を挙げると占星術師の「ディヴィネーション」は与ダメージを20秒間6%上昇させる技であり、竜騎士の「バトルリタニ―」はクリティカル発動率を10%上昇させる。
(ちなみにシナジーとは本来、与ダメ10%バフが2種類使われた際に効果量が21%になり、このバフ同士の相乗効果によって生まれている1%の部分を指す言葉なのだが、なぜか単にptバフの事をff14ではシナジーと呼ぶ、kanataが長年よくわかっていない謎の1つ。)

これらのスキルはクールダウンが一律120秒、効果時間が20秒に設定されており、その周期に合わせパーティーで威力の高い技を持ち込みシナジー技の効果を最大限に生かす行為を「シナジーバースト」「120sバースト」という。

 余談だが、こういったシナジー技を持たない黒魔道士や侍のことを「ピュアジョブ」と呼ぶ。

2,バトルリタニ―
1.ディヴィネーション
また、シナジー外にも60秒ごとにバーストを行うジョブも多いため、基本的には

「60sバースト」(個人のバースト)「120sバースト」(シナジーバースト)
と区別し、その120sバーストの中でも宝薬などの薬を使用し行うバーストのことを「薬バースト」と呼ぶこともある。


   白魔道士編

   どんなジョブ?

(シナジースキル無し / PH)


パッチ6.0時点で既にジョブスペックは占星術師に劣っていた感は否めなかったが、圧倒的覇権ジョブの暗黒騎士のリビングデッドとベネディクションの相性が良く、操作難易度の低さやシリーズ内でのジョブ人気も相俟って、使用率が非常に高いジョブであった。

しかし、

・パッチ 6.1 でリビングデッドの仕様が変更され、ベネディクションの需要が下がった。
1

・パッチ 6.4 でテンパランス 30m->50m というギャグのような強化を受けている横で、占星術師の運命の輪に 8m -> 30m とクリティカルな強化が入り、軽減性能に大きな差が開いた。

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・パッチ 7.0 で占星術師に大きな改修が入り、操作難易度が(比較的)低下し、更に単体ケア性能が向上した。

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・パッチ 7.3 でヒーラーの GCD ヒールの範囲が拡大され、「メディガ、ハート・オブ・ラプチャー20m」という白魔道士の大きな強みが消えた。

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と何故か死体蹴りを受け続け、ついには白魔道士よりも占星術師の方が高難易度コンテンツにおけるプレイ者数が多くなったのでは?という噂が流れる異常事態が発生していた。

スクエニは実は白魔道士が嫌いなのでは?と誰もが疑うような状況であったが、先日のパッチ 7.4 にて、ついにインドゥルゲンティアに 10% 軽減追加という正当強化が施された。

パッチ7.4 現在、 FF14 で最も熱いジョブと言っても過言ではない。

   長所


操作難易度が低い

白魔道士の最大の特徴であり、ヒーラー初心者に白魔道士が薦められる理由です。

・そもそもスキルの数が少ない。

・投げ物が少なく、操作量が少ない。

・周りの衰弱やリソース状況に応じてカードを投げ分ける等のイレギュラー対応も不要である。

・事前の仕込みが不要な後出しのヒールスキルが多く、気を張らなければならない時間が短い。

比較相手が FF14 内でも特に操作量が多い占星術師であることもあり、これは明確な強みになります。


ピンチや想定外の状況を後出しでゴリ押す力が高い

占星術師は適切な仕込みをした場合に真価を発揮するようになっており、ピンチや想定外の展開を後出しでどうにかするパワーは基本的には低いです。

ニュートラルセクトがあれば一時的に占星術師の GCD ヒールのパワーをトップクラスまで押し上げることは出来ますが...これを常に温存しておくのも難しいでしょう。

一方、白魔道士は、とりあえずケアルガを連打して、被ダメージ発生直前にダメ押しでハート・オブ・ラプチャー(或いは迅速魔 + ケアルガ)を撃つだけで、短時間で大量のヒールを行うことができます。
ケアルガ

仮にこれが散会中であったとしても、ハート・オブ・ラプチャーを撃ちながら移動し、集合次第ケアルガ連打に切り替えることも出来ます。また、ケアルガは対象指定で対象中心に範囲ヒールを行う、という唯一無二の性能となっており、例えば 4:4 で分かれる場面で対岸のヒーラーが落ちた、というような状況を後出しでどうにかすることができます。

更に、リキャストタイム 60 秒のインドゥルゲンティアがあれば、ヒール量を大きく上昇させることが出来ます。占星術師の似たような立ち位置のスキルである運命の輪と比較しても、このような状況下では明らかにインドゥルゲンティアに軍配が上がります。


ベネディクションによる被弾者のケア性能が高い
bene

180 秒に 1 回限りですが、白魔道士は被弾者のケアを行うスキルとして最強格のベネディクションを持っています。

クリア目的段階では基本的にはヒールワークに組み込まれる為このような使い方は難しいですが、練習段階では大いに役に立つはずです。


ブリンクスキルを所持している

ヒーラー 4 ジョブの中で唯一、一切の制約が無いブリンクスキルを持っています。

エーテリアルシフト

時々「ブリンクスキルは本人が楽をする為のスキルで、キャリーされたい人間が頼るもの」というような主張を見かけますが、これは誤りです

はじめから全てのギミック処理の成功率が 100% の人はいませんので、ブリンクスキルを使用して自分の成功率を上げて周りのギミック練習時間を確保する点で、大いに価値があります。

また、上手いプレイヤーがブリンクスキルを持つジョブを使用した場合、他のプレイヤーのギミックミスのカバーも行うことが出来ます。

ブラッドリリーシステムによる、短いダウンタイムへの強さ

白魔道士固有システムのブラッドリリーの存在により、白魔道士は 10 秒未満程度の短いダウンタイム(敵の存在しない時間)への適性が、ヒーラーで最も高いです。
rリリー
基本的にヒールスキルとしてはハート・オブ・ラプチャーよりもメディガやケアルガの方が強力である為、「ヒーリングリリーをいくつ残す」のようなことを考えずに脳死で全消化して、足りなければ後からGCDヒールを足す、で火力的にはロスが無いのも嬉しい点です。(詠唱が厳しい場面ではその限りではありませんが)


   短所

とくにないかも

「占星術師と比較した際に...」という短所はあるのですが、白魔道士固有のプレイフィール等に由来する短所はあまり無い気がします。

白魔道士、良いジョブなのでは?


   占星術師編

   どんなジョブ?

(シナジースキル有り / PH)


パッチ 6.0 にて PH 専用ジョブとして生まれ変わり、辺獄 3 層零式の「生苦の炎」にて衝撃的なデビューを飾る。

その後もパッチ 6.x、7.x を通して、既に強ジョブでありながら何故か相対的に白魔道士より大きな強化を受け続け、ジョブスペックを高めていった。

更にはパッチ 7.0 にて大改修が入り、問題の操作難易度の高さも緩和された。

同時にドローのリキャストタイム周りでプレイフィールの悪さが指摘されたが、スクエニに愛されたジョブなので、パッチ 7.01 にてドローのリキャストタイムが短縮され、加えて何故かライトスピードのリキャストタイム短縮 + スタック化まで勝ち取る(マジでなんで?)。

かつては「上級者専用であるが、上手く使えば強いジョブ」であったが、今では「操作難易度も無茶苦茶な程高い訳ではない、ただの強ジョブ」として、使用率をじわじわと上げ続けている。


   長所

散開中ヒール性能の高さ

占星術師最大の特徴です。

ホロスコープ、アーサリースター、マクロコスモスに代表されるように、占星術師は適切な仕込みを行なっておくことで、散会中にも大量のヒールを行うことができます。


継続的なダメージに対する単体ケア性能が高い

白魔道士のテトラグラマトンがリキャスト 60 秒最大 2 スタックであるのに対し、占星術師のディグニティは破格のリキャスト 40 秒最大 3 スタック。
ディぐ

アクアヴェールとエクザルテーションもそれぞれ強みはあるものの、継続的なダメージに対するケア性能として見れば明らかにエクザルテーションの方が優秀です。

2 分に 1 回しか使えませんが、サリャクの水瓶も非常に優秀なスキルです。

白魔道士もハート・オブ・ソラスを何度も使えるのであればそれなりの単体ケア性能を持ちますが、実際はヒーリングリリーはハート・オブ・ラプチャーに回さざるを得ないことが多いです。

対単体継続ダメージに対しては、占星術師の方が白魔道士より圧倒的に高い性能を持っています


ニュートラルセクトが強すぎ

ニューセク
「効果時間の 20 秒間のあいだ、持続時間が 30 秒間のバリアを貼り放題」というスキルで、短い間隔で全体攻撃が来るようなコンテンツでは、3 つ程の全体攻撃に対してバリアを貼れることも珍しくありません。

時間圧縮・終や八連光弾のような分かりやすいヒールチェックにおいても、オーバーヒールの不安ほぼ無しで一生バリアを貼り続けることが出来ます。

ヒーラー 4 ジョブの中で見ても 1, 2 を争うレベルにパワーを持っているスキルだと思います。


単体火力バフスキルを持つ

占星術師はディヴィネーションというシナジースキルを持つジョブですが、珍しいことに、単体火力バフスキルであるアーゼマの均衡・ハルオーネの槍を持っています。

これは、零式の装備報酬システムと非常によく噛み合います。固定で 1 人の DPS に装備を集めて零式を攻略するのであれば、占星術師の採用はほぼ必須と言えるでしょう。

絶においても、フェーズごとに火力を出すのが得意な DPS が変わることもあり(例: 持ち越したリソースを吐き出すフェーズであればリーパーにクローズドポジション + カード、離れた大量の敵を殴るフェーズであれば踊り子にカード)、状況に合わせてバフ対象を変えられるのも強みです。


   短所

バーストタイミングのスキル回しの窮屈さ

火力ロスが発生しないようにする場合、バーストタイミングでは

ディヴィネーション -> アーゼマの均衡 -> クラウンロード -> アンブラルドロー -> ハルオーネの槍

を休みなく撃つ必要があります。その為、このタイミングでは豊富なアビリティヒールを使用することが出来ません。

5

一応ドローのリキャストが 55 秒である為、一時的に火力面を妥協してドローを遅らせるようなことは出来ます。(次以降のバーストに影響しません。)

(クラウンロードがアストラルドローではなくアンブラルドローに紐付いていればそれだけでかなり楽になったと思うんですが...何故こういう仕様に...)


   学者編

   どんなジョブ?

シナジースキル有り BH


・今時赤魔道士と黒魔道士以外ほとんど誰もやっていない2.0秒以上の詠唱

・セラフィム帰還直前に撃つとしっかり定時退勤して不発になるフェアリー関連アビリティ

・先日有志の調査により解明された、意味不明な優先順位のフェアリーによるオートヒール

色々と目を覆いたくなるような不便な仕様の数々があるが、圧倒的なジョブスペックの暴力で、高い使用率をキープしている。


   長所

秘策+鼓舞激励の策+展開戦術の汎用性の高さ

上記は「秘策鼓舞展開」の名でよく知られたコンボですが、非常に強力です。
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よくあるのは「タンク強攻撃 + 全体攻撃」のような場面で、タンクを中心に秘策鼓舞展開を行うことで、効率の良い軽減を行うことが出来ます。(例: 煉獄4層零式後半 タイラント・ダークホーリー -> 概念支配、絶オメガP6: コスモダイブ)

また、ただの痛い全体攻撃で自分を中心に秘策鼓舞展開を行うのも有効です。自衛手段を持たないヒーラーやDPSに単体軽減を撒いて全体攻撃を耐えるのは常套テクニックですが、ここで単体軽減を投げるべき対象を一人減らすことができます。

更に、上記のような場面が無いのであれば、秘策と展開戦術は無理に合わせて使う必要は無く、「秘策 + 意気軒高の策」と「鼓舞激励の策 + 展開戦術」のように、分けて使用することも可能です

野戦治療の陣のケーラコレに対する優位性

エーテルフロー/アダーガルを消費するスキルの中で最も強力かつ頻繁に使用されるのは野戦治療の陣/ケーラコレかと思いますが、この 2 つのスキルを比較すると、明らかに野戦治療の陣の方が刺さる場面が多いです。
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軽減の効果時間が 2 秒長いおかげでお得に使える場面は多くありますし、何度も使用するスキルだと回復力 100 の差も馬鹿に出来ません。

パッチ 7.0 でアドル・牽制の効果時間が 15 秒間に延長されましたが、結果として野戦治療の陣の優位性は更に強くなったと考えています。

今までであれば 16, 17 秒程度の間隔が空く全体攻撃は、逆に効果時間が短い軽減の撃ちどころでもありました。しかし、今ではそのような軽減スキルが減ってしまった為、今ではより強力な「野戦治療の陣の撃ちどころ」になっています。


フェアリーを中心に軽減・ヒールを行うことが出来る

学者のスキルのうち、光の囁き、フェイイルミネーション、フェイブレッシング、コンソレイションは、フェアリー中心にヒールや軽減効果が発生します。特にリキャスト時間が短いフェイブレッシングとバリアの貼り直しができるコンソレイションは強力で、学者は散開中のヒールが比較的得意です。

この強みはパッチ 6.4 の軽減スキル一律範囲拡大にてやや弱まりましたが、依然として学者の長所の一つであることは間違いないでしょう。


ルインラで安牌を取りやすい

どうしてもヒーラーは GCD を止めて差し込みヒールを撃ったり、敵の攻撃に合わせてカウンターヒールを撃ったりする影響で、毎回同じタイミングで GCD を回せないことも多くあります。また、迅速魔を攻撃に使うのも憚られます。

このような状況下では、ルインラというスキルの存在が非常に有難いです。勿論撃たずに済めばそれがベストですが、攻略時から完璧なスキル回しを目指すのは無謀というものです。


疾風怒濤の計が最強
疾風

弱い訳が無いですね。

昔は疾風の計の効果時間が 20 秒間だったらしいです。

暁月以降「限定的な状況下ではナーフ」というような調整はありましたが、スキルの効果がナーフされたのは、6.0 のリーパーの守護のクレストと、6.1の疾風怒濤の計くらいではないでしょうか?

   短所

連環計は相性の悪い場面が多い

分かりやすい短所として、敵が2体以上いる場面では性能を十分に発揮することが出来ません。大抵の場合は撃つスキルが範囲技に変わる等の影響で敵1体に入るダメージ量は基本的には減少する為、連環計により供給されるダメージの期待値は、敵が1体のときよりも小さくなります。

他にも、バースト途中で殴れる敵が変わるようなコンテンツでも、効果を発揮するのが難しいです。分かりやすい例で言うと、絶オメガの P2 の終わり際でしょう。
今はここでバーストを撃たないのが主流ですが、ここでバーストを撃つ場合、連環計はオメガ M に撃つかオメガ F に撃つか悩まされます。


被弾者に対する差し込みヒールの手段が少ない

ギミック処理中にアクシデントでダメージを負ったプレイヤーに差し込みヒールを飛ばすのはヒーラーのよくある仕事ですが、学者はとにかくこれが苦手です。

移動中であれば GCD ヒールを投げることは出来ません

また、深謀遠慮の策も、他の人のヒールが先に入ってしまうと不発になる為、このような場面では頼りづらいスキルです。

となると生命活性法くらいしか投げるものがありませんが、流石にこのスキルだけではパワー不足感が否めません。

また、そもそも基本的にエーテルフローを 1 分毎にしか回収できず、かつ野戦治療の陣など外せない使用先がある学者では脳死でエーテルフローを消費することが出来ない為、毎回「この生命活性法は投げても問題が無いか?」を考える必要があります。

フェアリーの挙動が不親切

冒頭のジョブ紹介でも述べましたが、フェアリーの挙動には色々と不親切な点があります。

・フェアリー関連のヒール・軽減アビリティを連続で使用すると、2 つ目以降のスキルには非常に大きな遅延が発生する

・サモン・セラフィムの召喚/効果時間切れや転化のタイミングが重なると、フェアリーのヒール・軽減アビリティが不発になる

 └上記の遅延と組み合わさると、特に危険です

・転化が効果時間切れしてフェアリーが再召喚されると、フェアリーの位置固定がリセットされる

・エーテルパクト使用中に他のフェアリー関連のアビリティを使用すると、エーテルパクトが解除される

・転化中はフェイエーテル(エーテルパクトの為に必要なゲージ)が回収されない

 └その為、急を要さないエーテルフロー消費は、転化終了後に行った方が良いです

・蘇生される度にフェアリーを召喚し直さないといけない


学者を始めたての頃は、上記のような罠に引っかかることも多いかと思います。

慣れれば気を付けられるようにはなりますが、そもそもそのような思考が挟まってしまう時点で、少し面倒なジョブであることは間違いありません。

   賢者編

   どんなジョブ?

(シナジースキル無し / BH)


暁月新ジョブ同期のリーパーが辺獄零式にてご祝儀性能で暴れ回っている横で、

・回復と割合軽減の 2 つのみを持っており、いつ撃てばいいのかよく分からないホーリズムとかいう謎スキル(実装当時の話)

・戦闘開始時にアダースティングが無い為、戦闘開始前にエウクラシア・ディアグノシスを 3 つ貼らなければならない

・アダースティングを回収する手段がエウクラシア・ディアグノシスのみで、普通にプレイしているとアダースティングの回収量は非常に少ない

と、賢者はジョブスペック・プレイフィール両面で人知れず爆死していた。

しかしその後は正当強化を受け続けており、学者との差別化点も多く、コンテンツ相性次第では採用される場面も多い。

特筆すべきは軽減・戻し両方の性能の高さで、 4 人コンテンツでは採用されることが非常に多くなっている。

   長所

バリアを貼る魔法が無詠唱である

賢者の最大の長所です。
バリア

エウクラシア・プログノシスとエウクラシア・ディアグノシスが無詠唱であり、移動しながら軽減やヒールを要求されるコンテンツでも簡単にヒールを行うことができます。

ライバルである学者が特に動きながらのヒールが苦手なジョブであることも相俟って、賢者の最大の採用理由になるかと思います。

最近の例で言うと、詩想エミネントグリーフは移動しながら全体 dot やタンクの AA のケアが必要になる場面が多く、特にピルグリムポーションを節約している段階では賢者の強みが存分に発揮されていました。

この特徴はギミックの練習段階の差し込みヒールでは特に強く、事前にエウクラシアを撃っておけば、移動しながら被弾者に即座にバリアを貼ることも可能です。


アダーガルは融通が効きやすい

アダーガルは何もせずとも 20 秒間に 1 チャージ、エーテルフローはリキャスト 60 秒のスキルを撃つことで 3 チャージ、という違いがあります。
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どちらが強いか?はコンテンツ次第ではあるのですが、リソースの吐き方に濃淡を付けやすく、融通が効きやすいのはアダーガルの方であることが多いです。

また、学者のエーテルフロー(スキル名)は基本的に温存することは難しいですが、賢者のリゾーマタはヒールに困っていない状況下であれば温存することも比較的容易で、不慮の事態への対応も行いやすいです。


タンクケア性能が高い

カルディア、ハイマ、ソーテリアと分かりやすく「MTに使え」と書いてあるスキルが沢山用意されています。

タウロコレも優秀で、タンク強攻撃着弾直前のタンクに投げれば、AAで削れたHPを戻しながら、タンク強攻撃を軽減することもできます。


イカロスというブリンクスキルの存在
エーテリアルシフトと比較するとやや自由度は下がりますが、それでも十分なパワーを持つブリンクスキルです。

   短所

クラーシスのパワーが低く、賢者との相性も悪い

他 3 ジョブの同じ枠に「エクザルテーション」「アクアヴェール」「生命回生法」と強力なスキルが並ぶ中では相当見劣りします。

6

単純なヒールとしては、回復力 2500 相当のヒールを行わないと、エクザルテーションのヒール部分にすら敵いません。

となるとバリアを厚くする用法が期待されますが、こういう単体のバリアを盛る行為が得意でかつより大きな恩恵を受けられるのは、学者の方です。

学者がクラーシスを持っていて賢者が生命回生法を持っていれば、今ほどのちぐはぐ感は無かったと思います。


パンハイマが状況を選ぶスキルである

賢者の軽減性能が疑問視されることが多い最大の原因は、これではないでしょうか?

panhaima

賢者の他の軽減スキルはどれも優秀で、大体いつ使っても強いスキルが多いのですが、パンハイマだけは十分な性能を発揮できる場面が多くありません。

単に全体攻撃が一回来るだけのタイミングで使用しても、回復力 200 相当のバリアと僅かな全体回復を発生させるのみです。

賢者が十分なパワーを発揮できるか否かは、パンハイマがコンテンツに刺さっているか否か、に大きく依存していると言えます。


シナジースキルの有無についての比較

本章では、PH内、BH内でのジョブ比較に共通する要素として、「シナジースキルの有無による影響」を紹介します。

本章の内容は、概ね他ロールにおいても適用されます。


零式の装備報酬システムとの相性について

零式を固定で攻略する場合、途中で得られる装備は、DPS(場合によっては、特にその中でも 1 名)に集めるのが主流です。

このように装備を本体火力が高いジョブに集める場合、他のジョブは、シナジースキル持ちであればあるほど、その恩恵を受けやすくなります。特に 1 人にほぼ全ての装備を集める場合、占星術師の単体バフは非常に強力です。

零式を固定で攻略する場合に占星術師や学者を採用するべき最大の理由です。

逆に言うと、以下のような場合は占星術師や学者を採用するメリットは薄れます。

・固定で攻略しているが、特別装備を DPS に集めてはいない

・野良で攻略している

特に自分がトークン武器やトークンRE武器の交換素材を手に入れた場合は、シナジースキルの無いジョブを出すことも積極的に検討するべきです。

   「安牌を取る」行為について

当然ながら、シナジースキルを持っていて本体火力が低いジョブの場合、本人が安牌を取って攻撃を諦めた場合の火力ロスが小さくなります。

これが DPS の場合は、特にメリットともデメリットとも言えないでしょう。結局安牌を取ったところで本人のギミック処理が楽になるだけで、あまり意味がありません。

一方で、ヒーラーの場合はこれに大きな価値があります。ヒーラーの場合は周りのスキルの使用忘れ等を、自分の 1GCD でカバーすることが出来ます。理由がどうあれ今 HP が足りていなさそうな状況を、安牌を取ることで解決することができます。こういう場面は初期攻略では往々にしてあり、本体火力が低いジョブをヒーラーとして採用しておけば、より気軽に安牌を切りやすくなります。

こちらも、初期攻略において占星術師や学者を採用するべき大きな理由です。


   タイムラインとの相性について

戦闘時間が(偶数分 + 30 秒) 程度であるようなコンテンツであれば、戦闘時間に占めるバースト時間の割合が高くなる為、シナジースキル持ちの恩恵が大きくなります。

また、基本的には所謂運動会等で長めのダウンタイムが発生すると、こちらも戦闘時間に占めるバースト時間の割合が高くなる為、シナジースキル持ちの恩恵が大きくなります。

逆に、これらの特徴が無いコンテンツでは、シナジースキルを持たないジョブの方がより強くなります。

こればかりはただの相性の話であって、どちらの方が強いという話ではありません。

…が、零式や絶では体感前者寄りのコンテンツの方が多いように思われます。

PH比較

本章では、様々な評価要素に対して、白魔道士と占星術師の性能を比較します。

全体ヒール性能について

「白魔道士の長所」で述べた「後出しの対応力の高さ」は確かに白魔道士に優位性がある部分ではありますが、占星術師も極端に苦手、という訳ではありません。

そもそも仕込みが必要なスキルについても、ホロスコープはリキャストタイムが比較的短めである為、割と気軽に事前に仕込んでおくことが出来ます。「占星術師の短所」という程の内容ではありません。

一方で、「占星術師の長所」で述べた「散開中のヒール」は、明確に白魔道士が苦手とする部分です。基本的にリタージー・オブ・ベル以外で散開中に PT 全体をヒールする手段が無く、かつ一回のダメージに対するカウンターがリタージー・オブ・ベル 1 スタックのみでは、大抵の場合ヒールは不足します(ベルを即起爆する手も一応ありますが...あまり強い行動ではありません)。学者のコンソレイションや、賢者のパンハイマ等の助けが必要になるでしょう。

総じて、「ホロスコープ、マクロコスモスの自動起爆の為の秒単位での仕込み」という難しさはありますが、これにさえ耐えられれば、占星術師の方が PT 全体のヒール性能は高い場面が多いでしょう。


単体ケア性能について

一発の大ダメージを耐えさせる性能であれば、白魔道士と占星術師の間でそれ程大きな差は無いでしょう。

白魔道士: アクアヴェール + ディヴァインベニゾン

占星術師: エクザルテーション + 星天交差 + (ビエルゴの塔 or 世界樹の幹) + (オシュオンの矢)

であり、手数は占星術師の方が多いのですが、アクアヴェールの方がエクザルテーションより軽減率が高く、ディヴァインベニゾンの方が星天交差よりもバリア量が多い為、トータルではそれ程大きな差はありません。(占星術師の方がやや上かとは思いますが。)

尚、単体専用のスキルに限定せずに比較した場合、占星術師は ニュートラルセクト + アスペクト・ベネフィク でより厚いバリアを貼ることができるようになります。このスキルは何?


一方で、継続的なダメージに対するケア性能には雲泥の差があります。

占星術師の長所2に記載した通り、火力ロス無しで投げられる単体ヒールの量では、圧倒的に占星術師に分があります。

加えて、火力ロスを受け入れてリジェネ/アスペクト・ベネフィクを投げる場合であっても、占星術師の方が火力ロスが小さく、より気軽に投げることができます。


機動力について

「詠唱をサボる」という意味では、ハート・オブ・ラプチャー、ハート・オブ・ソラスやエーテリアルシフトが主な移動手段となる白魔道士は短時間の移動を繰り返すことに強く、ライトスピードが主な移動手段となる占星術師は、長時間の移動を少ない回数行うことに強いです。

これは強みが異なるのみで、優劣を決定するのは難しいでしょう。

一方で、ブリンクスキルにより自他の移動遅れ等のカバーが出来るのは、白魔道士のみです


テンパ+カレスとニューセク+サンサインの性能比較について

どちらのジョブにおいてもこれらは 1 つのスキルを使用することで別のスキルの実行権が得られる、という仕様になっており、2 つ合わせると、どちらのジョブも大雑把には

・10% 軽減

・バリア付与

・与回復量 up

・Hot 付与(?)

のような効果を得られます(占星術師の HoT 付与は少し語弊がありますが)。

ではこの 2 ジョブ間でそれほど大きな性能差は無いのか...というと、それは別の話です。

占星術師の方では

・バリア付与

・与回復量 up

・Hot 付与(?)

の後に

・10% 軽減

が貰える一方で、
白魔道士の方では

・10% 軽減

・与回復量 up

の後に

・バリア付与

・Hot 付与

が貰えます。

わざわざスキルの使用タイミングをずらすのは「少し長い間隔を開けて複数の全体攻撃が着弾するから」かと思いますが、このような場面では、これらの全体攻撃の間に HoT が貰える方がより有用です。

則ち、「テンパランス -> ディヴァインカレス」よりも、「ニュートラルセクト -> サンサイン」の方が、使用順としては刺さる場面が多くなります。


対複数の火力について

敵が遠く離れている場面については、占星術師に圧倒的に分があります。白魔道士には複数攻撃の手段がアサイズ程度しかありませんが、占星術師にはアーサリースター、クラウンロード、マクロコスモスと、数多くの攻撃手段があります。絶竜詩戦争のコメット破壊フェーズで全てを持ち込んだ占星術師は、DPS顔負けのダメージを叩き出すことができます。

一方で、敵同士の距離が近い場合は、少し話が変わります。

非常に短い時間のみ巻き込みが行える、という状況下では、白魔道士とハート・オブ・ミゼリが圧倒的なパワーを発揮します。絶オメガの攻略で P4 までの DPS チェックを超える為に白魔道士が数多く採用されたのも、これが理由です。バーストタイミングであれば占星術師にもオラクルという強力なアビリティはありますが、白魔道士もグレアジャで更に高い火力を出すことが出来ます。

しかし、巻き込みを行える時間が長くなると、基本的な範囲攻撃スキルの差が表れてきます。占星術師のグラビラはごく普通の性能のスキルですが、白魔道士のホーリガは明らかに火力面での性能が低く、これを撃つ度に占星術師との差が広がっていきます。(本体火力はホーリガの方が高いのですが、この程度の差はディヴィネーションとカードで簡単にひっくり返ります。)

総じて、「非常に短い時間のみ巻き込みを行える」というような限定的な状況下では白魔道士に分がありますが、それ以外の多くの場面では、対複数の火力は占星術師の方が優れていると言えるでしょう。


  PH 比較の総括

以上で見てきたように、火力やヒール、軽減の性能を比較すると、パッチ 7.4 の強化を以てしても、未だに占星術師に優位性があるように思われます。とはいえパッチ 7.3 以前の白魔道士冬の時代を思えば大躍進であり、無理に占星術師に着替えなければならないようなジョブではなくなっています。

パッチ 7.4 のヘビー級零式やパッチ 7.5 の絶で白魔道士が強ジョブの仲間入りを出来るか否かは、コンテンツにエーテリアルシフトが刺さるか否かで決まることでしょう。


 BH 比較

本章では、様々な評価要素に対して、学者と賢者の性能を比較します。
全体軽減性能

やはり野戦治療の陣・ケーラコレの性能差と、パンハイマのピーキーさが目立ちます。

加えて、賢者の全体軽減性能はホーリズムにパワーが集約されていて小出しにするのが難しいのに対し、学者は全体軽減を小出しにすることも、一気に吐き出すことも可能です。

一方で、煉獄 3 層零式やクルーザー4層零式後半のような特殊な形状のマップでは、野戦治療の陣を効率的に使用することが難しくなります。このようなコンテンツでは、賢者の方が優れた全体軽減性能を発揮する場合があります。


単体ケア性能

一発の大ダメージを耐えさせる性能は、秘策 + 鼓舞激励の策を使うことが出来る学者の方が優れています。バリア量が倍以上になるというのは破格の性能で、他の単体ケアスキルをいくつ持ってこようがこの差を埋めるのは容易ではありません。

一方、継続的なダメージに対する単体ケア性能は、賢者の方が優れています。これは賢者の長所3に書いた通りです。

一応学者もエーテルパクトというスキルを持っていますが、フェアリー関連アビリティを使用する度にヒールが中断されてしまう為、非常に煩わしいです。


散開中のヒール・軽減性能について

白魔道士同様、賢者も散開中のヒールを苦手としています。基本的には、パンハイマ以外のヒール手段を持ちません。

一方で、学者は数多くのヒール手段を持ちます。フェアリーを PT メンバーの散開の中央あたりに配置することで、光の囁き、フェイブレッシング、コンソレイション等のヒールを届けることが出来ます。

また、フィロソフィアとセラフィズムも、散開中には如実に性能差が表れます。フィロソフィアは一度エウダイモニアを付与した後であっても、30m より離れていてはヒールを行うことが出来ません。一方で、セラフィズムの場合は学者中心半径 50m に Hot を供給できます。


移動中ヒール性能

賢者の長所1にも記したように、これは賢者側に有利があります。

…しかし今では、180 秒に 1 回のみですが、学者側も 20 秒間無詠唱でヒールを行う手段を手に入れました。

また、迅速魔のリキャストタイムが 40 秒に短縮され、ヒールにより気軽に迅速魔を切れるようになりました。

練習段階の動きがグチャグチャな段階では賢者側の有利は大きいかと思いますが、動きが最適化されてくれば、学者でヒールしきれない、ということはほぼ無いでしょう


ヒール供給量について

よく「賢者は戻しが得意」と言われますが、これは以下のような状況を想定していることが多いです。

・PH が不在の場面で、 1 人で PT メンバーの HP をほぼ 100% 戻さなければならない

 └意気軒高の策 + (応急戦術 + 意気軒高の策) で戻しきれない量のヒールを要求されると、学者は厳しいです。

・火力ロスを発生させずに、多くの HP を戻したい

 └賢者がプネウマ、ホーリズム等を用いて火力ロスの無いヒールを行える一方で、学者は展開戦術・フェイイルミネーションのように火力ロスを伴うヒールを行わないと恩恵を得づらいスキルや、疾風怒濤の計のようにヒールには寄与しないスキルが多くなっています。


一方で、あまり言及されることはありませんが、学者が持っている明確な強みとして、意気軒高の策の方がエウクラシア・プログノシスⅡよりも回復力が 100 高くなっている点が挙げられます。その為、全体攻撃に毎回バリアを貼るようなヒールワークの場合、学者の方が供給ヒール量が多くなることもあります。零式や絶の初期攻略においては、学者のヒール力不足が問題になることはあまり無いでしょう


対複数の火力

賢者と学者の対複数のスキルの仕様は、割と特殊なことになっています。

・基本的な範囲攻撃スキルである裂陣法とディスクラシアⅡは、裂陣法の方が威力が高い。

・賢者は範囲 dot スキルであるエウクラシア・ディスクラシアを持つ

・学者は埋伏の毒という非常に強力な範囲攻撃スキルを持つが、使用タイミングが連環計に紐付いており、撃つタイミングを選びづらい

・賢者はフレグマⅢという強力な範囲攻撃スキルを持つ。2 スタックまでのチャージ式であり、撃つタイミングも選びやすい。

・連環計は対単体のときよりも弱い


厳密な威力値の比較には細かい条件設定が不要で、ここで行うのは難しいですが、大雑把な比較を行います。

・常に全ての敵への範囲・巻き込み攻撃を行うことが出来る

・フレグマⅢ、プシュケー、プネウマ、連環計は、リキャストを腐らせずに使用する。

・トキシコンⅡは使用しない。

以上の条件下で学者と賢者の火力比較を行うと、大雑把には以下の通りとなります。

・対 2 体では、対 1 体のときとおよそ同程度の強弱関係

・対 3 体では、対 1 体のときと比較して賢者がやや有利

・対 4 体以降は、敵の数が増えれば増えるほど賢者有利


(敵の数が少ない場合、エウクラシア・ドシスⅢよりも相対的に強力な蟲毒法を使用する機会が増えることが影響しています。一方で、敵の数が多い場合は、エウクラシア・ディスクラシアのパワーが非常に高くなります。)

…更に言うとこの比較条件は、非常に学者に有利になっています。いくつか例を挙げると、以下のようなブレがあります。

・奇数分のタイミングで敵が離れていて巻き込めないと学者有利

 └プシュケーによる巻き込みが行えない為。

・それ以外のタイミングで敵が離れていて巻き込めないと賢者有利

 └裂陣法の方がディスクラシアより強く、またフレグマⅢやトキシコンⅡは巻き込めるタイミングで撃てば良い為。

・自キャラが敵から離れるタイミングがあると賢者有利

 └賢者は敵から離れるタイミングでトキシコンⅡやプネウマを撃つことができる為。

・GCD ヒールを撃てば撃つほど賢者有利

 └裂陣法の方がディスクラシアより強い為。また、賢者はアダースティングを回収することで、他の GCD での攻撃が強くなる為。


…そして、上記のうち、「賢者が有利になる条件」は零式・絶の初期攻略では頻出でしょう。

「敵が 2 体で、GCD ヒールがほとんど不要で、ほぼ常に巻き込み可能だが奇数分タイミングのみ少し巻き込めなくなる」ような非常に限定的なケースでは学者の方が有利になりますが、大抵の場合は対複数の火力は賢者の方が強いとして良いでしょう。


 BH 比較の総括

学者と賢者を比較すると、全体的には学者の方がジョブスペックは高めであり、かつ初期攻略に向いている要素が多いのも学者の方ですが、 賢者側も学者に対する差別化点は多くあります。

具体的には、以下のような場合には積極的に採用を検討してもよさそうです。

・タンクの AA ケアが厳しい

・継続ダメージや連続ダメージが多く、パンハイマが刺さる

・対複数の火力を盛りたい

また、相方の PH との相性も考えると良いでしょう。

例えば相方の PH が白魔道士の場合、タンクへのAAが痛いコンテンツで学者を出すと、 単体ケアが難しくなるでしょう。また、散開中のヒール要求が多いコンテンツで賢者を出すと、これもまたヒールが難しくなるでしょう。尚、占星術師と組む場合はどちらも結構いけます。


   賢学構成について

最近何かと話題になりがちな賢学構成についても検討します。

結論から述べると、以下のようなケースを除けば、賢学構成を積極的に採用する必要は無いと筆者は考えています。

・PH + BH の構成では軽減不足で成立しないような「ゴリ押し」の処理法を成立させたい

・PT メンバーが不慣れで、軽減抜けを許すようにする為に、ヒーラーから供給できる軽減を増やしたい

上記のような目的が無い場合は、わざわざ PH を第二の BH に置き換えて得られるメリットは大きくありません。第二の BH の「HPを戻す作業」は PH が担当しても何ら問題が無く、不測の事態で余計な被ダメージが発生した場合等を想定すれば、むしろ強力な全体 HoT や単体ケアスキルを持つ PH がいた方が助かる場面は多いでしょう。

そして、初期攻略では、基本的に上記のような場面を想定することはありません。以上から、初期攻略においては PH + BH のスタンダードな構成を採用した方がより対応力があり、強いと考えられます。


   総括

ヒーラーのジョブ評価は、辺獄 3 層零式以降ここ数年間心無い言葉が飛び交う状況が続いていましたが、パッチ 7.4 現在はハブられるような性能のジョブは存在しない、と言えるでしょう。高難易度コンテンツのヒーラーを未プレイの人からはよく「高難易度でヒラを出すのは怖い」という話を聞きますが、どのジョブも気軽に選択できる今は、良いヒーラーの始めどきです。

これはあくまで持論ですが、ヒーラーは初期攻略が特に楽しめるロールで、消化やサブロールとしてのプレイでは醍醐味を味わいづらくなっていると思っています。

この記事が新しくヒーラーを始めたい人、より本腰を入れてヒーラーをプレイしたい人の助けになれば幸いです。

ご意見、ご感想、ご質問やヒーラー談義等は、Xアカウント (https://x.com/kort2n) までお送り頂ければと思います。

最後に、寄稿の場を与えていただいたイディルシャイア居住区様に感謝申し上げます。